監察医朝顔の第3話は「火」の表現なしで放火事件を再編集!

フジテレビ

監察医朝顔第3話は、放火事件を扱うため、冒頭にメッセージが表示されました。

言葉として『放火』などは用いられますが、『火』の表現はまったくありませんでした。

配慮された結果の映像だというのが伝わってくる編集だったと思います。

監察医朝顔の第3話の再編集で変化があったことは?


作中の事件と、実際に起きた痛ましい事件とでは本質が全く異なります。

しかし、物語の全体や、解剖医が食事をするシーンなどは、リアルな現場の姿なのかもしれません。

警察、治療に携わる医師、朝顔のような解剖医など、ひとつの事件に対し、我々には見えない場所で過酷な仕事をする人々がたくさんいることを実感しました。

作中ではアポ電強盗グループのリーダーが雄一を殺害し、その報復として幸二が放火をしていましたが、雄一も放火で亡くなった三人も、書面上は『他殺』でしかないんですよね。

誰に殺されても、どんな方法であっても、『他殺』という括りは同じ。

心中して亡くなった遺体に対して、『自殺した遺体と他殺体があるだけだ』という表現がされますが、それと近いものを感じました。

幸二の自供のあと、亡くなった四人に対して法医学教室の面々と桑原が黙祷しますが、これはおそらく京都の事件に対しての意味も込められているのではないでしょうか。

個人的にはアポ電強盗のグループに対して必要な行為だとは思いません。

しかし、どんなひとであっても『ご遺体』であり、平等に扱うのが、法医の世界なのでしょう。

どんな犯罪者であっても命を救わんとする医師と同じように。

『長生きしなくてはなりません。死者のためにも』、茶子はいつも刺さる言葉を残すキャラクターですね。

しかもそれが、かっこつけてるわけでも、偉そうに諭しているわけでもない。

朝顔にとって茶子の存在がとても大きいことがよくわかります。

監察医朝顔の第3話は朝食シーンが終盤へ

いつもは平と朝顔の朝食シーンからですが、それがない代わり、今回は終盤に桑原と朝顔の朝食シーンがありましたね。

平としては、未だに複雑な心境だと思います。

平は結果的に朝顔にすべてを背負わせてしまったこと、自分の担当でもない仕事のために里子たちだけを東北へ行かせたことなど、すべて後悔していました。

朝顔と桑原が結婚すれば、桑原も平のように、刑事の仕事を優先する日があるでしょう。

でも、里子のように自分もずっと朝顔のそばにいられるわけではありません。

そうなったとき、朝顔を支えてくれる存在たり得ると思ったから、桑原に頭を下げたのだと思います。

朝顔がひとりで悲しい朝食を食べなくてすむように、彼に朝顔の未来を託したのではないでしょうか。

実際、桑原は仕事ぶりも熱心ですよね。

心根もやさしく、平に通ずるものがあると思います。

娘、とくに長女は父親に似たひとを好きになるといいますが、朝顔もそうなのかもしれません。

次回は変死体とされる遺体を法医学教室で解剖するようですね。

同様の事件が立て続けに起きているようですし、何か関連があるのかもしれません。

平は里子の父・浩之からネガティブな発言を受けるようですし、どのように話が転がっていくのか、注目です。

監察医朝顔の第3話あらすじと考察(ネタバレあり)


朝、平に桑原とのことを話そうとする朝顔でしたが、平はそそくさと仕事へ。

そこに、火災発生の連絡が入ります。

法医学教室の面々は、平の説明とともに防犯カメラの映像を確認。

火災のあった建物に入って行ったのは合計で五人で、うち四人が遺体となって発見されました。

いなくなったもう一人の行方を追うため、遺体で発見された四人の身元を調べることになります。

 

警察の捜査では、火災現場の土地の所有者、建設業者をあたり、実質的な管理をしていた不動産会社にまでたどり着きます。

平は現場近くの鉄工所で、カギの壊された倉庫を発見。

そこは危険物の保管場所で、大量の薬品も置かれていました。

 

捜査員が工場付近の聞き込みをすすめるなか、平は現場のフロアを借りていたドリームファイナンスについて調べるため、矢神という男に接触。

県警組対の人間と思しき矢神は、ドリームファイナンスがいわゆる闇金であること、バックに鬼塚組が付いていることを平に教えます。

平から電話で報告を受けた本宮の視線の先には、本部で懸命に働く『所轄くん』こと桑原の姿がありました。

桑原は係長の山倉から少しは休むよう言われますが、それならば捜査をさせてほしいと頼みます。

そんな桑原に、山倉は『桑原を本部に置いたほうがいいと言ったのは平だ』と言うのでした。

解剖を終えた遺体の三人について、体型から防犯カメラで確認された人物と結びついていきます。

そして、メキシコから戻った茶子が執刀した四人目の遺体は、胸のあたりに金属片が付着していました。

しかもその遺体だけは心臓や肺に傷があることから、火災が起きる前に殺害されていたことが判明。

科捜研に調べてもらった結果、金属片は運転免許証のICチップで、井上幸二という男のものでした。

そのデータを桑原は素早くコピーし、捜査員へ配布します。

さらに、平が井上幸二の部屋で『井上雄一』という名前の診察券を発見。

本部にいた桑原が確認のため病院へ。

看護師の話から、『井上雄一』の診察券を使ったのは井上幸二であり、前日にも火傷で受診したことがわかりました。

桑原が本宮へ報告の電話をしていると、そこに偶然幸二が現れます。

声を掛けられて逃走をはかった幸二でしたが、桑原が必死に追い、確保に至りました。

 

病院で使用された保健証からわかった雄一の勤務先には、平が来ていました。

職場の人間曰く、雄一は足が悪かったとのこと。

その情報から四人目の遺体の下肢を調べてほしいと頼まれ、朝顔は茶子とともに遺体をCTスキャンすることに。

雄一の過去のCT画像と照らし合わせると、遺体の身元が雄一であることが確定しました。

幸二と雄一は兄弟だったのです。

続いて、もうひとりの遺体の身元が判明します。

鬼塚組の準構成員だった笠原という男で前科がありました。

臓器の傷つき方を見た朝顔の解剖所見により、犯人の身長や刺した時の体勢がわかった平。

桑原は取り調べで、目の前で殺された兄の復讐のために放火したのではと幸二に問います。

 

雄一以外の被害者と幸二は、笠原がリーダーを務めるアポ電強盗のグループでした。

幸二は笠原に借金があり、免許証を奪われたことで抵抗できなかったようです。

それを知った雄一が、手切れ金と免許証を交換するため現場となった建物へ。

しかし幸二とともに帰ろうと背を向けた雄一を、笠原が殺害。

死体処理を命じられた幸二は、どうせなら自殺する前に復讐してやろうと、鉄工所から薬品を盗んで放火に至ったのでした。

事件が解決し、桑原と飲む平。

取り調べを任されたことを感謝したり、県警の捜査を間近でみられて良かったと話す桑原は真面目な高青年です。

平は、そんな彼の姿が本宮の目にとまっていたことを伝えます。

そのためにあえて自分を本部へ残していたのだと悟る桑原。

朝顔との真剣交際について、報告します。

それに対し平は、刑事という仕事をしているがゆえに、東北の震災のとき里子のそばにいられなかったことや、そのために朝顔が自分自身を責めるような事態になったことを話します。

刑事である以上、家族に寂しい思いをさせることになる、しかしそれらをわかったうえで、朝顔が桑原を選んだことも平は十分わかっていました。

朝顔を頼むといって、平は頭を下げます。

桑原は思わず泣いてしまい、席を外しました。

 

帰宅した朝顔をしかめっ面で迎える平。

何事かと奥に進むと、服を脱ぎ散らかして寝ている桑原がいました。

万木家で朝を迎えた桑原は昨夜の記憶があまりないらしく、自分の失態に顔面蒼白。

呆れる朝顔でしたが、二人で平の作ったおにぎりを食べます。

東北へ向かったため平が不在のこの光景は、近い将来の二人の姿なのかもしれません。

しかし穏やかな時間はすぐに終わり、桑原のもとへ変死体が見つかったと連絡が入ります。

二人は一緒に現場となったアパートへ。

朝顔が調べたところ、遺体は青酸化合物を飲んだ可能性があるとわかるのでした。

監察医朝顔の第3話の「火」の表現なしで放火殺人事件を再編集!

きっと、本来はもっと違う演出だったのだと思います。

事件と重なってしまったがゆえに、極力、火災の表現を抑えての捜査と遺体所見でドラマ構成でした。

話の内容は同じだとしても、表現や映像等を一部変更することで、事件への配慮をすることは素晴らしいと感じました。